【褒めるは逆効果!?】子供の自己肯定感や自己決定度を高める育児の方法!

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自分の子供には元気に、健康に育ってほしいですよね。そのためにどんなふうに育てるか毎日悩んでいませんか?

今回は子供の心を強く育てるためには褒める方が良いのか、叱る方が良いのかについてや、褒める際や叱る際の注意点などについてご紹介!

 

『褒める』『叱る』ではなく『認める』

子育てにおいて、褒めることと叱ることは子供に刺激を与える非常に重要な要素です。そのため無理にこのような刺激を子供に与える必要はありません。

ただし無関心すぎることは子供の成長に良くない影響を及ぼします。そこで重要になってくることが『認める』ということです。

 

『認める』とは

では、認めるとはどのようなことなのか。褒めることに近しくはありますが、認めるということはSNSのいいねのような、子供の行いに対する感情を指しています。

また、子供に起こった出来後に興味をもつこともこの『認める』に含まれています。

例えば、子供がテストで高得点を取ったときは「すごいね!」のように起こった出来事に対しての感情をそのまま伝えましょう。

点数が悪かったときは、「今回は難しかったの?」のように、子供と会話をすることを意識しましょう。「どうして悪いの?」とネガティブな圧力をかけてしまうと子供にもネガティブな感情が移ってしまいます。

テスト毎に褒めていては親も疲れてしまいますし、子供にもテキトーに褒めていることが伝わりかねません。まずは認めることや会話をすることを意識しましょう。

 

褒める・叱るのタイミング

では褒めるタイミング、叱るタイミングとはいつなのでしょうか。子供が求めるタイミングは分かりませんが、それぞれ次のようなタイミングでは褒めたり叱ったりするべきではないでしょうか。

 

目標に向かって頑張ったとき・目標を達成したとき

褒めるタイミングの1つ目として、「目標に向かって頑張ったとき・目標を達成したとき」が挙げられます。

必至に打ち込んだ部活動の大会や、受験、就職活動など結果が実った場合も実らなかった場合もその努力を褒めましょう。何かに打ち込むことは子供でなくとも素晴らしいことです。

その努力を褒めることは子供のチャレンジ精神を育むことに繋がります。

 

相手を想って行動したとき

褒めるタイミングの2つ目に、「相手を想って行動したとき」が挙げられます。

初めて家事を手伝ってくれた時、困っている人を助けようとしたとき、落ちているごみを拾ったときなど、結果手間が増えたり、解決できなかったりしたときでも、その行動をした事実を褒めましょう

 

人が嫌がることをしたとき

では続いて、叱るタイミングをご紹介します。1つ目に「人が嫌がることをしたとき」が挙げられます。

学校で意地悪した時や、何度注意しても繰り返してくるときなど、人に迷惑をかけることはしっかり叱ることが大切です。

叱らずに甘やかしてしまうと、聞き分けの悪い大人になってしまいかねません。褒めることと同様に叱ることはとても大切な教育であることを忘れてはいけません。

 

犯罪行為をしたとき

叱るタイミングの2つ目に、「犯罪行為をしたとき」が挙げられます。

犯罪行為を叱ることができない親は、親としての責任を全うできていません。守りたい気持ちも、信じたくない気持ちも分かりますが、小さいうちはまだ取り返しがつきます。もう二度と繰り返さないようにしっかり叱りましょう。

この際注意したいことは、子供の存在を否定するような叱り方ではなく、なぜそんなことをしてしまったのか、繰り返さないための原因を追究し根本的な問題を解決することです。

 

褒めるタイミングや叱るタイミングは分かっても、どのように伝えるかということも悩みますよね。続いては『褒め方』と『叱り方』についてご紹介します。

 

『褒め方』と『叱り方』

一般的には、年齢に応じてされてうれしい褒められ方や叱られ方に違いが出ます。特に乳幼児期から就学前にかけてや、思春期を迎えてからなど、子供の成長段階によって違いがあります。

 

成長段階による違い

乳幼児期

「上手にできたね!」のように賞賛するような褒められ方を好み、叱られる際は表情や動作などで悲しさや不満を表現されると、理解してくれることが分かっています。

 

就学後

「それ凄く助かる」であったり「ありがとう」のように、愛情や感情が伝わる褒められ方を好み、叱られる際はなにかの基準に従って善し悪しを伝えることで、受け入れやすいことが分かっています。

 

思春期

褒められることに恥ずかしさを覚えたり、叱られることに嫌悪感を抱いたりし始めます。この時期を迎えると、子供は大人になる準備段階にいます。何をしても見放さず、受け入れる強い心をもって接し続けましょう。

特に思春期の子供については、親がとても手を焼く時期の一つです。イヤイヤ期などとは違い、暴言を吐かれたり、まともに接してくれなかったりなど、傷つくことも多々あるでしょう。思春期の子供の育て方については別の記事で紹介しておりますのでご参考ください。

 

では本題に戻り、一般的にどのような方法で褒めたり叱ったりするのが良いとされているのか、自己肯定感や自己決定度、安心感などの観点からそれぞれご紹介します。

 

プラスに影響する褒め方・叱り方

褒め方や叱り方ひとつで、子供の将来に少なからず影響を及ぼします。そしてどちらにも共通して言えることは、何度も言うように「頑張ったね」であったり「次は頑張ろう」など、努力の面に着目することが大切ということです。

 

褒め方

子供が良いことをしたとき、能力や結果を評価したり、ご褒美を与えるなどの方法で褒めてしまいます。これが悪いわけではありませんが、子供が「結果」を追い求めがちになってしまい、長期的な努力を避けてしまいかねません。

長期的な努力ができる子に育てたい場合、「努力していることを見てくれている」という安心感を与えるためも、目標を達成した時に「いっぱい頑張ったね」と、努力を褒めることが大切になります。

 

叱り方

あなたが望む行動をしてくれなかったとき、「どうしてできないの?」であったり罰を与えてしまったりしては、子供があなたの顔色を伺うようになります。決して頭ごなしに否定したり怒鳴らないよう注意しましょう。

褒めるとき同様、大切なことはできなかったことを後悔させることよりも、努力しようと思わせることです。問い詰めたり、追い込んだりせず、努力しようと思わせることに意識を向けましょう。

また、あなたの感情によって怒ったり叱る基準がブレてはいけません。つい関係のないことまで怒ってしまっては子供が傷つく上、あなた自身も後悔してしまいます。「なにがいけなかったのか」を冷静に伝えられるよう、あなたが怒る理由や基準を明確にしましょう。

 

まとめ

以上、子供の自己肯定感や自己決定度を高めるための育児の方法についてご紹介しました。

結論、重要なことは次の3つです。

  • 褒める叱るのみではなく『認める』
  • 乳幼児期は結果(できた事実)を褒める、それ以降は努力(頑張った過程)を褒める
  • たくさん子供と接し、強い関係を築く

 

また、子供はたくさん褒められることで自己肯定感が高まりますが、たくさん叱られても高まります。叱ることも愛情です。良くないことは良くないとしっかり子供に伝えましょう。

子育てに正解はありません。褒める叱るではなく、まずはあなたがたくさん愛情を注いで育てることが一番大切です。それだけは忘れずに子供との時間を大切にしていきましょう!

 

参考:
松島 暢志・若狹かおり:「養育・保育におけるほめと叱り」
石田 勝紀:「子供を「褒めて伸ばす」が理想論で終わるワケ」
西村 和雄:「褒めかた・叱りかたは子供の将来に影響する。「次は頑張ろうね」と叱るのがプラスに」

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